サプリ

サプリメント

サプリ開発者の機能性ラボ

はじめまして。

康楽バイオテクノロジーのサプリ開発担当です。

私が健康食品・サプリメントの研究開発に20年以上携わってきた立場から、

「わかりやすい情報」と「現場のリアル」について【サプリメント開発者の機能性ラボ】と称して発信してゆきたいと思います。

「若返りホルモン」という言葉を耳にしたことはありませんか?

これは医学的・生理学的に定義されたものではなく、「加齢にともなって減少し、若さや活力に関わる体内物質」を総称して使われる俗称です。

よくこの言葉と関連づけられる代表的な物質には以下のようなものがあります

■ NAD⁺とは?ホルモンではない“生命活動の鍵”

  • *NAD⁺(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)**は、体内の細胞に存在する補酵素です。ホルモンのように内分泌腺で作られて血流に乗るわけではなく、細胞内で代謝反応や遺伝子制御に使われる分子です。

NAD⁺の主な働き:

  • エネルギー産生(ミトコンドリア)
  • DNA修復
  • サーチュイン(長寿遺伝子)の活性化
  • 酸化ストレスへの防御

NAD⁺が不足すると、これらの働きが低下し、細胞レベルでの老化が進行することがわかっています。


■ 加齢によってNAD⁺はどう変化する?

加齢とともにNAD⁺の体内レベルは低下します。20代と比べて60代では、最大で50%以上も低下するという報告もあります。

この低下は以下のような症状と関連があると考えられています:

  • 疲れやすい・回復力の低下
  • 記憶力の低下
  • 筋力・持久力の減退
  • 代謝の悪化
  • 炎症の慢性化

■ NAD⁺を増やすには?生活習慣とサプリの活用

日常生活でできること:

  • 適度な運動(特に有酸素)
  • 16時間断食・カロリー制限
  • 良質な睡眠
  • 禁煙・抗酸化対策

サプリで補える成分:

NAD⁺そのものは体内にそのまま吸収されにくいため、前駆体を補うのが一般的です。

成分名 働き
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド) 体内でNAD⁺に変換される
NR(ニコチンアミドリボシド) 同じくNAD⁺の前駆体
ナイアシン(ビタミンB3) NAD⁺の原料にもなる

NMNはとくに吸収性・安全性の研究が進んでおり、機能性表示食品としての展開も始まっています


■ NMNサプリメントの開発視点

私が関わったNMNサプリ開発でも、以下の点がとても重要でした:

  • 含有量の設計(例:125〜300mg/日)
  • NAD⁺増加の根拠データの確認
  • ヒト試験やSRを使った機能性表示届出
  • 安全性データ(原料、加工、重金属、微生物など)

見た目はシンプルでも、中身には高度な科学と設計が必要です。


■ まとめ:「ホルモン」ではないけれど、命に関わる分子

NAD⁺はホルモンではなく補酵素ですが、老化や健康寿命と深く関わる重要な物質です。

それを“若返りホルモン”と呼ぶのは、科学的にはやや誤解を招く表現ですが、関心を持つきっかけにはなるかもしれません。

このブログでは、引き続きNMNやNAD⁺をはじめ、本当に信頼できる成分や製品、制度の仕組みについて、開発者目線でわかりやすく発信していきます。


康楽バイオの広報担当者ブログ

AIの活用

AI AIの業務活用 Google NotebookLM AIを活用していきたい AIの進化がすごいですね。業務にAIを取り入れている企業も続々増えていると思います。 弊社もまだ従業員数が多くないので、少人数で効率的に業務が遂行できるようAI化を推進しています。 今日はGoogleのNotebookLMに焦点を当てて、活用事例を紹介したいと思います。   本記事のハイライト NotebookLMに

こちらから »

特許を出願しました。

ニュースリリース 特許を出願し、正式に受理されました 特許出願 本日、PR Times様にて弊社の特許出願の旨をニュースリリース致しました。 弊社顧問のYang博士に開発いただいた処方を、康楽株式会社が発明した革新的な独自技術として、特許庁へ出願させて頂いておりましたが、記事にも記載がございますように、本発明が2025年6月9日に正式に受理ましたことをご報告させて頂きます。 特許庁のWEB上で情報

こちらから »
上部へスクロール